ラノベ読書録/ストライク・ザ・ブラッド1

『ストライク・ザ・ブラッド1 聖者の右腕』が私の中二心に火をつけました。
 最近とんとライトノベルは読んでいなかったんですが、この作品はアニメ版の第1話に魅了されましたわ。
 なにせ、吸血鬼に美少女に異能バトルにエトセトラ――。
 中途半端にやったら「中二病、乙www」とか揶揄される代物も、直球ストレートでぶん投げられた刮目せざるを得ません。
「最近のラノベはつまらないから……」なんて腰の引けた態度はとっていられませんぜ。
 一部では中二病と評される私です。そんな人間として原作を読まずにはいらいでか!

 私の勝手な持論ですが、ラノベってキャラとストーリーと世界観の三つが上手く噛み合って、初めて名作になると思うんですよ。
 その点で、この作品は押さえるべきところを、きちんと押さえているなという印象を受けました。
 ぶっちゃけて言うと、ヒロインの姫柊雪菜さんが可愛くてしかなたい。
 容姿端麗なのに真面目で不器用という性格、人外とのバトルをこなせる戦闘力、加えてちょっと世間知らず。ラノベでは王道と言えば王道な設定ですが、王道ゆえの破壊力。これは世の紳士たちが黙っていないでしょう。

 ストーリーもきちんと緩急がつけられていて、とても読みやすい。平穏な日常からのバトル、そして美少女と共に非日常に巻き込まれる主人公。ラノベのお約束と言えばお約束ですが、この作品ではきっちりとそれを描いている。

 そして、キャラとストーリーを下支えする世界観の何と細やかかつ大胆なことか。だって主人公が「第四真祖」ですよ?
 もし私がバトル物のラノベを書こうと挑戦するなら「真祖」という言葉を使う勇気はありません。そんなことしたら、どこかで見たような話になるのは予想に難くないからです。
 けれど、この作品の筆者はそれをやっておられる。それだけでもプロとしての自信や矜持を感じずはいられません。

「最近のラノベって全体的にマンネリ化してるよな」と私はちょっと疑問と憂いを覚えていたんですが、この作品からマンネリをマンネリで終わらせないパワフルさが詰まっています。
 久々にラノベを純粋なエンターテインメントとして楽しめました。
 というか、これに触発されてド直球な異能バトル物を書きたくもなったりと、妄想は膨らむばかりです。生半可な覚悟で王道を歩こうとすると、火傷じゃすまないのはわかっているつもりなんですけれどね(遠い目)