中二マリオを徒然草で読み解く

 Yahooニュースにあった記事「ニコニコ動画のひどすぎる耳コピで爆笑された中学生 6年間ですごいミュージシャンになっていたと話題に」が気になって、紹介されている動画を視聴してきました。

中二の俺がスーパーマリオブラザーズを頑張って耳コピしてみた」を聞いてみましたが、その突き抜けたベクトルに度肝抜かれました。一言で表すなら「これはひどいw」です。
 この動画が投稿されてから6年後の作品「【カービィアレンジ】そらをこえていくたび」を聞いてみると凄いことになっています。皮肉でも何でもなく凄いことになっています。
 めちゃくちゃ成長しているのです。「中二マリオ」では不安を掻き立てる不協和音が、「そらをこえていくたび」では「この世界に行ってみたい」と思わせるまでの凛とした音律に変わっているのです。
 HELLSINGのアーカードなら「素敵だ やはり人間は 素晴らしい」と歓喜の声を上げるでしょう。

 んで「そらをこえていくたび」のコメントにこんなものがありました。

徒然草 第百五十段の内容は真実だったわけだな

 なるほど、上手いことをいうものです。
 徒然草の第百五十段には以下のような内容が書かれています。

 
 芸事や稽古事を始めようとする人で「下手なうちは人に隠しておこう。こっそりと稽古をして、うまくなってから人前に出て披露するのが恥をかかなくていい」などと言う人がよくいるが、こんなことを言う人はけっしてどんな芸も身につけることは出来ないものだ。

(中略)

 今でこそ天下の名人と言われているような人も、最初は下手だと言われて、ひどい恥をかいたこともあったのである。しかし、そんな人が、その道の決まり事を厳密に守り、しきたりを重視して我流に流れないことによって、世に名の知られた名人となって、多くの人たちを教え導く立場についているのである。このことは、どの芸事でも同じことである。

出典「『徒然草』もの狂おしくない新訳

 要するに恥をかくことを恐れていては、上達なんてありえないということです。スキルアップを図るならどんどん黒歴史を作っていきましょう。それでなくては経験値は取得できないのですから。

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