ユングのタイプ論で知る創作スタイル

 C.G.ユングの「タイプ論」を再読しました。
 この本においては、人間の意識の使い方は「思考」「感情」「感覚」「直感」の4つのタイプに分けられるといいます。
 例えば、目の前に円形の皿があったとします。
 一つの皿をとっても、それをどう捉えるかにはタイプによって個人差があります。

「思考タイプ」の場合には、皿の材料や用途などを概念的に分析します。例えば「この皿は陶器に分類されて、食事の際におかずを盛るのに使われそうだ」と考えるなどです。

「感情タイプ」の場合には、皿を好きか嫌いかなどの印象で捉えます。「この皿は平凡だから好きになれない」などのように思うかもしれません。

「感覚タイプ」の場合には、皿の形状、色、触り心地など五感を通して得られる情報に着目します。「この皿は白くて、触ってみるとスベスベする」などのように捉えます。

「直感タイプ」の人は、皿の奥に隠された可能性に着目します。例えば、「この皿からは目に見えないがあたたかみを感じる。幸せな家庭で使われていたのかもしれない」などです。

 このようにユングのタイプ論では、物事の捉え方を分類します。

 そこで私が考えたのは創作活動においても、このタイプ論が適応できるのではないかということです。
 例えば、小説を書く場合でも自分が「思考」「感情」「感覚」「直感」のどれを中心に据えているかを考えてみるのもいいでしょう。

「思考タイプ」ならば、物事を論理的に書く事が得意そうです。
「感情タイプ」ならば、人の心の動きを捉えることに優れているかもしれません。
「感覚タイプ」ならば、五感にうったえることに長けているかもしれません。
「直感タイプ」ならば、人々がそれまで気づかなかったモノとモノの関連性を示せるかもしれません。

 もちろん、これらの4つのタイプは誰もが持ち合わせています。「思考だけ」とか「感覚だけ」というのは正常な場合はありえません。
 しかし、得手不得手を意識するのには役に立つでしょう。

 また、以下の図のように「思考」と「感情」は相反し、「感覚」と「直感」も相反します。
ユングのタイプ論

 つまり、思考タイプの人は感情の使いこなしが弱点であり、直感タイプの人は感覚タイプの人のような五感を通しての知覚が苦手です。
 ちなみに私の場合は、テストを受けてみると「直感タイプ」に分類されます。そのせいか五感を使った表現には苦手意識があります。

 ユングのタイプ論に当てはめて自分を知り、よりよい創作活動に生かしていきたいものです。

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