空気を読まない人、数字を読まない人

等差数列の和と人生
 ……ということを考えたりもしたんですよ、高校時代。
 ちなみに私は上の漫画で言えば、延々と計算するのが苦手な人種です。根性なしなのでファイト一発的なノリはできません。

 そんな古き良き思い出が記憶の引き出しからひょっこりと顔を出したのは『理系バカと文系バカ』(著:竹内薫/構成:嵯峨野功一)を読んだからです。
 この本ではまず、理系バカと文系バカという二種類の人種がこの世に存在することを述べています。
 理系バカとは「素人に専門用語を押し付ける」「全ては科学で説明できる」など極端な理系思考に偏った人々です。
 一方で、文系バカとは「大抵のことは話せばわかると信じている」「アミノ酸やタウリンなどのカタカナ表示にすぐ飛びつく」など過度に文系なノリに染まった人々を指します。
 空気を読まないのが理系バカで、数字を読まないのが文系バカと言えばイメージが湧きやすいでしょうか。

 それぞれの特徴を述べた上で、本の筆者は文系か理系かに偏るのではなく、バランスの知性が大事であると主張します。
 ちなみに私はきっと理系バカに分類されるタイプだろうな、と本書を読みながら我が身を振り返りました。小説を書いたりしているものの、高校卒業後の進路として工学部を選んだ身の上ですしおすし。

 理系にしろ文系にしろ、どっちか一方に偏るとロクなことがありません。理系要素しかないと理屈ばっか並べ立てて相手と会話が噛み合わない人間になりますし、理系要素が全くないとデータを見ないで印象だけで判断する輩が生まれます。

 大事なのは匙加減です。
 冒頭の漫画で言えば、状況によって2コマ目の精神論で問題に立ち向かうノリと3コマ目の最短ルートを探すノリの切り替えができるかが大事だと思います。それが理系バカや文系バカに陥らない近道であると言えるでしょう。

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