魅力的なキャラクター

 物語に魅力的なキャラクターが登場するかは、その作品の出来不出来を決める大きな要因です。
 そこで、ここでは魅力的なキャラクターに必要な要素を考察していきます。
 魅力的なキャラクターに必要な条件は、大きく分けて次の三つです。

  • 憧れるに足る存在であること
  • 完全無欠な存在ではなく弱点を持っていること
  • 親近感があり感情移入できること

 この三つの条件を満たしたとき、魅力的なキャラクターが生まれるのです。

憧れるに足る存在である

 魅力的なキャラクターであるためには、まず人々に憧れの念を抱いてもらわねばなりません。要するに長所や特技を作る必要があるのです。
 それはルックスがいいなどの外見的特徴、賢さや優しさを持っているなどの精神的特徴、何かの分野で卓抜した才能であるなどの技術面など様々です。
 登場人物の長所や特技を描く場合、それらが生かされる環境の設定が重要です。例えば、主人公に「ゲームが得意」という設定があったとしましょう。この特技は、日常的な場面で生かすのは難しそうです。しかし、物語の舞台がヴァーチャルリアリティを駆使したゲームの世界だったらどうでしょうか。日常的には使いどころに困る「ゲームが得意」という設定が途端に生きてきます。
 登場人物を憧れるに足るの存在にしたいならば、書き手が登場人物を生かす舞台や状況を作る必要があるのです。

完全無欠な存在ではなく弱点を持っている

 何でもかんでも一人でできる完璧人間というのは、すごい反面、近寄りがたくなりがちです。
 全くスキのない優秀な人よりも、ちょっとくらい抜けている人の方が周りから愛されるというのは現実でもよくある話です。
 有能な人物の弱点(雷が怖い、料理が苦手、過去のトラウマなど)は、その人物の個性を引き立てるスパイスになるのです。
 ただし、憧れる要素がないのに弱点だけあっても見ていてイライラするキャラクターにしかならないので注意が必要です。

親近感があり感情移入できる

 共感を抱けないと、読者はキャラクターに感情移入できません。そこで求められるのが親近感です。
「誰かに恋をする」「人間関係に悩み葛藤する」「上手くいかずにイライラする」などは人間なら誰しも抱く感情です。そういった等身大の人物像を描くことによって、読者はキャラクターに感情移入しやすくなります。

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