キャラを対比させる方法

 登場人物のキャラがかぶる――創作をする上では深刻な問題です。実際、私自身もそれで結構悩まされます。
 ここでは、登場人物のキャラかぶり問題を解決する方法を考察したいと思います。
 登場人物(特に主要な)のキャラかぶりを防ぐ例として、次のパターンを考えてみます。

凸凹コンビ

「熱血主人公とクールな相棒」
「平和主義者な少年と武闘派少女」
「一般庶民と金持ちのお嬢様」
 などの組み合わせのように、物語の世界では明らかに価値観が違うであろう二人が、行動を共にするパターンが数多く存在します。いわゆる凸凹コンビというやつです。
 凸凹コンビは、上手く描けば似たような価値観の二人を描くよりも劇的なドラマが生まれます。
 価値観が違うのにコンビとして行動しなければならない。これは、お互いが相手に反感を抱く反面、妥協や理解も必要になります。そういう過程は登場人物の心に葛藤を生みます。物語(特に小説)では登場人物の葛藤をいかに描写するかが求められます。
 価値観が違う凸凹コンビを登場させることは、多様な価値観を生み、物語をダイナミックなものにしていきます。

もう一人の自分

「もし道を間違っていれば、自分もあいつのようになっていたかもしれない」
「あいつはもう一人の自分だった」
「俺はお前で、お前は俺だ」
 などの台詞は、何かしらの物語で聞いたような表現です。
 こういう台詞は、往々にして敵対する相手に向けての言葉です。物語において、主人公が最終的に対峙する相手には、主人公自身と深い因縁や関係を持つ場合が多いです。
 例えば、「親子や兄弟などの血縁者」「元々は同じ理想を掲げていた」「幼少時代に同じ悲惨な境遇の中で過ごしたことがある」などです。
 主人公と敵対する人物が、まるで主人公の合わせ鏡のような存在の場合、両者の間には強烈なコントラストを描きやすくなります。
 二人の間に共通点がある分、お互いに違う結論や価値観に基づいて敵対する現状に一種の切なさすら生まれるのです。

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