レジリエンスの鍛え方

 レジリエンスは「逆境力」とか「精神的回復力」と訳される言葉です。
「レジリエンスがある」=「心が折れない」という意味合いで使われます。
 小説を書いていると、先の展開が見えず行き詰ったり、評価されずに嫌な思いをすることが少なくありません。
 また長編小説を書くことは何日にもわたっての作業ですので心が折れることもあります。
 そのため、レジリエンスを鍛えることは小説を書く上で重要な事柄といえるのです。

レジリエンスの特徴

 埼玉学園大の小玉正博教授によれば、レジリエンスとは以下のような特徴を持つそうです。

「一般的に“心が強い”とイメージするのは、“鋼のような”、“跳ね返す”、“硬い”、“頑丈な”というイメージを持つが、レジリエンスというのは、楽観性のように自分のいる状況に対して前向きに、不安とかそういうものに打ち負けないでしなやかにこなしていく。
そういう心の持ちようがレジリエンスだということが、研究の中でだんだんと明らかにされてますね。」
(2014年4月17日(木)放送「クローズアップ現代」)

レジリエンスのある人の特徴

 レジリエンスの有無を調べる実験として「けん玉で高度な技を習得してもらう」という課題を被験者に出したものがあります。この実験では実際にけん玉が上手くなったかは関係なく、被験者がどれぐらい粘り強くチャレンジできたかを調べました。
 その結果、長時間心が折れなかった人は些細なことに一喜一憂しなかったり、失敗しても楽観的に物事を考えられるという傾向があることが分かりました。
 要するに、結果を出すことに慌てるなんてことをしなかったわけです。
 一般にレジリエンスがある人には、以下の特徴があるといわれています。

  • 楽観性を持つ
  • 感情コントロール能力が高い
  • 自尊感情が高い
  • 自己効力感が高い

 つまり、ポジティブに物事を考える能力が高いというわけです。
 これだけだと「そんなのは生まれ持った性格に由来するから自分には無理」ということになりかねません。
 しかし、日ごろの生活習慣などでレジリエンスは鍛えることができるのです。

レジリエンスの鍛え方

 レジリエンスの鍛え方として以下の二つが代表的です。

食生活を見直す

 食生活を見直してレジリエンスを鍛える方法でポイントとなるのは、脳のエネルギー源となるブドウ糖です。
 人間はブドウ糖が少なくなると集中力が落ち、結果として感情のコントロールが難しくなります。
 そのため、いっぺんに食事を取るのではなく、食事を少量ずつ3時間置きにすることが効果的です。これにより、脳内のブドウ糖を一定に保て、感情をコントロールしやすくなるのです。

逆境をグラフにしてみる

 横軸を自分の年齢、縦軸を人生における逆境の度合いとするグラフを描くというのもレジリエンスを上げるのに役立ちます。
 このようなグラフを描くと、自分がどのように逆境を乗り越えてきたのかを客観的に評価できます。かつて一度でも逆境を克服できたのなら、それを自信にして自尊感情を高めることができます。逆にいつも上手くいかなかったのなら、何がまずかったのかを冷静に分析するための材料にできるのです。

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