スモールステップ法で作業する

 今日こそは本腰を入れて執筆しようとしたのに、気づいたらダラダラとインターネットやゲームをしていた……。というのは小説を書く人なら誰でも一度はあるのではないでしょうか。
 そうでなくても、何となく気が乗らないからぐずぐずしてしまう、などというパターンもあるでしょう(私もよくあります)。
 しかし、一行も書かないようではいつまで経っても作業は終わりません。ゼロに何をかけてもゼロなのですから。
 そこでこの記事では、どのような心構えを持てば作業を始められるかを解説していきます。

スモールステップ法とは?

 スモールステップ法とは、文字通り作業を小さなステップに分けて進めていく方法のことをいいます。
 例えば、小説を書くならば

  • まずはパソコンを立ち上げてみる
  • 次はテキストエディタを立ち上げてみる
  • 何ページも書くなんて贅沢は言わないで一行だけ書いてみる

 という具合に、お手軽なプロセスに分解してみるのです。
 これはあくまで私の経験ですが、ためしに一行書いてみたらそれが呼び水となって次の展開や台詞が思いつくことがかなりあります。
 まずは小さなことでもやってみることが大事なのです。

小さなことが呼び水になる

 スモールステップに関係のあることとして、以下のような話があります。
 チャルディーニらは募金という形で人間の行動に関する実験を行いました。
 まずは、「すでにいくらかは集まっているが、あなたにもいくらか寄付をお願いしたい」という表現でアメリカ癌協会への寄付を求めました。
 この場合の結果は以下の通りです。

  • 寄付をしてくれた人:全体の32%
  • 寄付額の平均:28ドル

 次に、最後に「1セントでもいいんです……」と一言付け加えた場合も実験しました。この場合の結果は以下の通りです。

  • 寄付をしてくれた人:全体の65%
  • 寄付額の平均:29ドル

 このことから、大切なのは「1セントでもいい」という言葉と言えます。
 人間は誰しも小さな要求ならば心を動かされがちなのです。また、一度動き出した人間は小さな要求以上のことをしようとする傾向にあるのです。
 小説を書くことに関しても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
 やる気のない自分に「それでも小説を書くんだ」と説得する場合は、「まずは一行書いてみよう!」と簡単な要求をしてみるのです。こうすると、ぐんと作業に入りやすくなるのです。

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