アンダーマイニング効果に要注意

 最初は小説を書くこと自体が楽しくて書いていたのに、なぜか楽しめなくなってきている……。
 そういう場合は、アンダーマイニング効果が起きている可能性を疑ってみるべきといえます。

アンダーマイニング効果とは?

 アンダーマイニングとは、「弱体化」「土台を台無しにすること」という意味の言葉です。
 人間のモチベーションには内発的動機づけと外発的動機づけがあると言われています。
 内発的動機づけとは、自分が楽しいからやるというように外部要因とは無関係に湧き出すモチベーションのことです。
 一方で外発的動機づけとは、外部から与えられる報酬(お金や称賛など)を求めて湧き出てくるモチベーションです。
 アンダーマイニング効果とは、最初は内発的動機づけで行っていた行為に、お金などの報酬を一旦与え、その後報酬を与えるのをやめるとモチベーションが低減する現象のことです。
 例えば、好きでやっていたスポーツなのに、試合に勝ったら報酬が出るという状況に置かれると内発的動機づけが低減し、やる気がなくなるなどがこれにあたります。
 いうなれば「趣味を仕事にするとツライ」みたいな話です。
 あるいは、すでに頑張っている人に対して「がんばれ」という声援を送ることが逆効果になるのもアンダーマイニング効果と言えるでしょう。

エンハンシング

 しかし、外部からの報酬が必ずしも悪影響を与えるとは限りません。
 例えば「ライトノベルの新人賞を目指しているからモチベーションが湧いてくる」ということもあるでしょう。この場合、外部からの報酬への期待がモチベーションを生んでいるわけです。
 このように行動を促すのにプラスになる場合をエンハンシングといいます。

結論

 小説を書いていて、自分を応援してくれる人が現れるのは本当に嬉しいことです。
 一方でちやほやされることを目的にするとアンダーマイニング効果が起きやすい。
 大事なのは内発的動機づけと外発的動機づけのバランスを取ることです。また、小説を書いたらいいことがある、という希望をエンハンシングに変えるのも有効な手と言えるでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする