直感

 直感とは、論理的思考に頼らず、直接的に対象の本質を把握したり、予測する方法です。
 直感を根拠として書いた文章には、例えば以下のようなものがあります。

【例文】
 あの少年は事件の犯人ではないと私は確信した。なぜなら、彼の目は澄み切っていたからだ。

 直感では、判断の根拠となるのは主観です。したがって、客観的正当性を持つとは言えません。感情や気分によってゆがめられることもあります。このため、十分な説得力は持たない場合が多いです。

直感は使いどころが難しい

 直感は論理的な判断基準とは言いがたいのが特徴です。だからといって、登場人物に直感で判断させることは禁止すべきだ、というのは考えが飛躍しすぎです。しかも、それが小説の場合は尚の事。
 言うまでもなく、人間はいつでも論理的に物事を判断できるわけではありません。それどころか、人間の判断の八割は直感に頼っているという説もあるくらいです。
 また、何かの仕事や技術の達人になると論理的思考ではなく、直感的に判断を下しているという話も聞きます。例えば、将棋棋士の羽生善治さんは、最善の妙手は「ひらめく」と述べたそうです。
 物語を書く上では、それはもっと顕著です。例えば、刑事ドラマでベテラン刑事が「これは刑事の勘だが――」と言えば、理屈抜きで迫力を感じます。あるいは熱血系の主人公が「自分を信じるんだ!」とか言えば、周りの登場人物の心を動かしていくなんてこともありえます。
 どこまで論理的に考えさせ、どこまで直感で判断させるかはキャラクターの個性にもつながっていく問題なのです。

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