演繹法

 演繹法とは、一般的に認められている事実を前提として、個別な事例における結論を導く方法です。
 演繹法を根拠として書いた文章には、例えば以下のようなものがあります。

【例文】
 人間はいつか死ぬ。私は人間だ。だから、私はいずれ死ぬ。

 演繹法は、数学の証明などに用いられます。いわゆる三段論法は、演繹法の基本的な形式です。

演繹法がおかしくなる理由

 まず、次の例文を読んでみてください。

【例文】
 フランス人はみんなワインを飲む。ワインを飲む人はグルメだ。だから、フランス人はみんなグルメだ。

 この文章は明らかにおかしいです。では、一体何がおかしいのでしょうか。詳しく分析してみましょう。
 この例文は、以下の三つのパートに分けられます。
(1) フランス人はみんなワインを飲む。(大前提)
(2) ワインを飲む人はグルメだ。(小前提)
(3) だから、フランス人はみんなグルメだ。(結論)
 まず(1)の大前提が乱暴です。ワインを飲まないフランス人も中にはいるでしょう。
 更に(2)の小前提にも疑問が残ります。単に、ワインを飲む人の中には別段グルメではない人だって大勢存在します。
 大前提も小前提もおかしいのだから、(3)の結論がおかしくなるのは当然です。
 演繹法では、前提とするものがそもそも間違っていると、正しい結論を導けなくなります。

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