弁証法

 この言葉自体は古くから知られていたものです。しかし、一般的には哲学者のヘーゲルによって確立されたものを指します。
 弁証法では、対立する二つの問題の矛盾を、より高い次元で総合・統一して新たな結論を導き出します。
 弁証法を使った考え方には、以下の例があります。

【例文】
 安定した人生を送れることに幸せを感じる人間がいる一方で、困難に立ち向かうことに生きがいを感じる人間もいる。つまるところ、本質的に幸せも不幸も個人の主観であって、絶対的な幸せなどありはしないのだ。

弁証法の進め方

 弁証法では、まず「正(定立/テーゼ)」と「反(反定立/アンチテーゼ)」を想定します。次に、定立と反定立を解消する考えである「合(総合定立/ジンテーゼ)」を提唱します。定立と反定立の矛盾が解消される過程は止揚(アウフヘーベン)と呼ばれます。
 例文では、「安定した人生が幸せ」という考えを定立と、「困難に立ち向かう人生が幸せ」という反定立を対立させます。その二つの考え方を、一方引いた目線で見て、「結局、何が幸せかは個人の主観である」という総合定立を導き出しています。
 更に、導きだされた総合定立は新しい定立となり、また別の反定立を想定することで考えは深まっていきます。
弁証法

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