ファンクショナル・アプローチ

 ファンクショナル・アプローチとは、問題解決の考え方・技術の一つです。問題を直接解決しようとするのではなく、一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから解決しようとします。

物語とファンクショナル・アプローチ

 ファンクショナル・アプローチを使った具体例を考えてみましょう。
 料理の苦手な少女が好きな相手のために手作り弁当でアタックしようとしたとします。
 さて、この少女はどのような行動を取るべきでしょう。
① 料理が苦手ならば、美味しいものを作れるように勉強する
② 下手でもいいからお弁当を作ってみる
③ 自分で作るのはハードルが高いからやめて、店で買ったものを渡す
 など、選択肢はたくさんあるでしょう。
 しかし、本当にこの少女が意中の相手の心を射抜くためには「そもそも、なぜ手作り弁当が必要か?」ということを考える必要がありそうです。
 ファンクショナル・アプローチでは「お弁当を作ること」が、そもそもどんなファンクション(機能、効用、意図)を持つ行為なのを分析します。
 例えば、少女の好きな相手が「料理の下手な女性はちょっと……」という考えを持っているようなら①の選択肢が有効でしょう。
 あるいは、「女の子から手作り弁当をもらえるというシチュエーションが大切」と相手が考えているなら②の選択肢になります。
 はたまた、「とにかくお金がなくて相手がひもじい思いをしているから助けてあげたい」というなら③の選択肢でも目的は達成できます。
 物語では、難しい問題を解決する上で、登場人物が冴えた手段を取ると読者は「なるほど」とうならせることができます。逆に、簡単な問題なのにミスマッチな手段を登場人物に取らせて笑いを誘うという方法もあるでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする