記号の使い方

 文字が書けて、句読点の打ち方の要領をつかめば、文章めいたものは書けます。
 しかし、小説を書くにあたっては句読点以外の記号を使用する必要があります。
 記号の使用により、文章を読みやすくすることが可能です。また、多種多様な記号を使用すれば、文章がにぎやかになり人目を引くことになるでしょう。
 しかし、使いすぎは禁物です。記号類の乱用は文面をひどく落ち着かない、幼稚なものにしかねません。使いすぎて文章の品格を落とさないように気をつけましょう。
 以上のことを踏まえて、ここでは様々な記号の使い方を確認していきたいと思います。

「 」(かぎ括弧)

 会話文を表すために使われます。通常は声になった会話だけ「 」を用います。
 また、特別に強調したい言葉を目立たせる使い方もあります。

『 』(二重かぎ)

 基本的な使い方としては、会話の中に別の人物の会話をそのまま取り込む場合があります。
 例えば、
・「父は死の間際に『お前は立派な人間になりなさい』と遺言を残したんだ」
 という使い方があります。
 また『 』は通常の会話ではない場合の言葉のやりとりにも用いられます。
 その例として、まず電話やメールなどがあります。電話越しの相手の発する言葉を『 』で表すことで、面と向かって話しているわけでないことを明らかにできます。
 他にも宇宙人やモンスターなど、通常の人間ではない存在の発する言葉を意味する場合にも『 』が使われます。
 更に会話以外でも、本や映画の作品名を示す場合に『 』が使われることもあります。ただ単に坊ちゃんと書くと小さな子どもを表す単語でしかありません。しかし『坊ちゃん』と表記すると何かしらの作品名であるとわかりやすくなります。

( )(パーレン)

 文の途中で、ある言葉やその内容を補足説明したい場合に使います。
 例えば、
・昨今のアジアの国々(ベトナム、ミャンマー、インドネシアなど)の経済発展は著しい。
・俺の妹(といっても実際に血はつながっていない)は、やたら俺に冷たい。
 また、口に出さない思考内容を( )で括って表すという使い方もあります。

【 】(墨つきパーレン)など

 ライトノベルにおいては、強調したい用語やアイテム、あるいは技名などを表記する場合に【 】が使われることがあります。
 例えば、

  • 死都【シュネルギア】
  • 魔鍵【ランドルフ】
  • 奥義【シックスバレット】

 などなど。
 そこはかとなく、中二病な香りがしますね。いやはや。
 また、【 】ではなく、< >や《 》を使用する場合もあります。
 どの記号を使うかは個人の好みにもよりますが、読者の混乱を避けるため使う記号は統一しましょう。

!(感嘆符)と?(疑問符)

 !は大声や叫ぶ場合に使用します。
 ?は疑問や質問を表す場合に使用します。
 !や?を使用する際の注意点は、!や?を使用した後に改行しない場合、一マス空けることです。
 例えば、
良い例「バカ! どうして? ねえ、何か言ってよ!」
悪い例「バカ!どうして?ねえ、何か言ってよ!」
 という具合です。

――(ダッシュ)

 文章に間をつくりたい場合に用いられることが多い記号です。
 例えば「彼女は笑った」という文があったとします。ダッシュを使い「彼女は――笑った」と書くと、笑うという行為が意味深なものに映るのではないでしょうか。
 この他にも補足説明に使う場合もあります。
 例えば、

  • 試験科目――国語、数学など。
  • 学校関係者――事務員を含む――は事件のことについて口を閉ざしている。

 のように、文中に説明を挿入します。
 間をつくる場合や、補足説明をする場合に共通していえることですが、ダッシュは基本的に偶数個(基本的には二つ)並べて使用します。

……(リーダー)

 沈黙や含みのある文、あるいは省略を示す場合に使用します。
 例えば、

  • 「……」

 俺は何も言えなかった。

  • 「これは……ちょっとヒドいな」
  • 「私は今日まで頑張ってきた。それなのに……」

 などなど。
 リーダーも、ダッシュと同じで偶数個(基本は二つ)並べて使用するのが一般的です。

顔文字

 小説では顔文字は使わないのが原則です。言いたいことは文章で表現しましょう。
 例外的に顔文字を使うことがあるとしたら、メールやウェブの文面などを表現する場合です。
 例えば『“文学少女”と恋する挿話集2』(著:野村美月)に収録されている『ななせの恋日記』ではメールでのやりとりが描かれています。そこでは(@^▽^@)や\(^o^)/などの顔文字が使用されています。

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