文の接続

 まず、次の例文を読んでみてください。

【例文】
①昨日の夜は遅くに寝た。そして、今日の朝は早く起きた。
②昨日の夜は遅くに寝た。しかし、今日の朝は早く起きた。

 この二つの文章を比べてみましょう。
 例文①では、事実を列挙しただけのような印象を受けます。ただ単に、夜遅くに寝て、翌朝は早く起きたことを単に説明しただけと解釈するのが普通でしょう。
 一方、例文②では、意外なことが生じたと伝えたい意図が感じられます。夜遅くに寝れば、朝起きるのは遅くなるはずだ。なのに、そうはならず意外にも朝早く起きてしまった。そんな印象を受けます。
 このように、どのような接続詞で文章をつなげるかで、全体的な印象や解釈のされ方が変わることは多々あります。

接続詞を使うメリット

 接続詞を使うことにより、長い文章を細かく区切って、読みやすくすることが可能です。
 次の例文を読んでみてください。

【例文】
 俺は昨日早くに寝たが、寝坊してしまい朝食を食べ損ねたから、午前の授業の間、ずっと空腹と戦っていて、まったく集中できずに、四限目の数学など昼食に何を食べようか考えていて内容が頭に入ってこなかった。

 ダラダラと長い文章ですね。こんな文章が小説で書かれていたら、私は読むのを放棄すると思います。
 そこで、この長くてわかりにくい文章を、接続詞で細かく分けたものが次の文章になります。

【例文】
 俺は昨日早くに寝た。しかし、寝坊してしまい朝食を食べ損ねた。だから、午前の授業の間、ずっと空腹と戦っていた。そのせいで、まったく集中できなかった。とくに、四限目の数学など昼食に何を食べようか考えていて内容が頭に入ってこなかった。

 ざっとこんな感じでしょうか。
 ただし、接続詞の乱用は文章を幼稚にしたり、リズムを崩してしまうことにもなりかねません。接続詞の使用はさじ加減が難しいものなのです。

接続詞を使うデメリット

 接続詞は一見すると関連のない文章をつなげるという意味では便利な存在です。しかし、その便利さから生まれる弊害もあります。
 接続詞は誤って使うと、文章の流れを強引に捻じ曲げることにつながります。
 その例を見てみましょう。

【例文】
① 私は彼の立てた計画には反対だ。ところで、彼は過去にも大失態を演じている。さて、明日の実地訓練についてどうするべきかを考えるとしましょう。
② この改善案には三つのメリットがあります。一つ目は隊全体の戦力強化、二つ目は軍事費の削減、三つ目は隊員のモチベーション向上。いずれにしても、この改善案を採用することで我が部隊はより強靭なものになるでしょう。

 まず、例文①についてです。この文章では「ところで」「さて」という接続詞が使用されています。そのせいで、話の内容が二転三転してしまっています。これでは内容にまとまりが生まれません。
 次に、例文②についてです。最後に「いずれにしても」という接続詞されているせいで、前に列挙した三つのメリットは何だったのかという話になってしまいました。
 どちらの例文も、強引な接続詞の使用が、文章の論理性を破綻させています。接続詞は正しく文章をつなげるための存在であるという点を心に留めておきましょう。

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