5W1H

 5W1Hとは、文章表現で基本となる要素のことです。
 5W1Hという言葉は、

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どうした)

 の頭文字を取ったものです。
 例えば、「授業中(いつ)」「教室で(どこで)」「生徒が(誰が)」「ノートを(何を)」「勉強のために(なぜ)」「とった(どうした)」などが5W1Hすべての揃った文章です。
 これら六つの情報を過不足なく伝えることができれば、読者は文章が言わんとしていることを理解できます。逆を言えば、5W1Hのうち一つでも情報が欠けていると、読者は疑問を抱くことになります。
 もちろん、一文一文に5W1Hすべての情報を盛り込んでいては文章がくどくなります。なので、文章全体を通して読者に5W1Hを伝えることが求められます。また、5W1Hだけを書き並べても味気ない文章になってしまいます。読者の想像力を膨らませるためには修飾語や比喩表現を使うなどの工夫が求められます。

小説で大事なのはWHY

 小説では、登場人物の心の描写が最も重要となります。
 したがって、5W1Hの中でも特に「Why(なぜ)」の表現に力を入れる必要があります。
 例えば、「少年が武器をとって戦った」という状況を想定してみましょう。
 少年が武器と取る理由が「自分を身を守るため」なのか「愛する少女を守るため」なのかが違えば、当然、読者が少年に抱く印象も大きく変わってきます。
「Why(なぜ)」を描くことによって、小説にドラマ性が生まれるのです。

アイデアを生み出すのにも使える5W1H

 5W1Hは文章作成だけではなく、アイデアを生み出す発想術にも転用できます。
 例えば、陰陽師が妖怪を戦う物語を書くことにしたとしましょう。
「平安時代に」「都で」「安倍晴明が」「鬼を」「都を守るために」「退治した」では、王道ながらも新規性のない物語になってしまいます。
 そこで、5W1Hの中で変えられる部分がないかを考えてみます。

  • When:「平安時代」を「現代」にしてみる
  • Where:「都で」を「田舎で」にしてみる
  • Who:「安倍晴明が」を「安倍晴明の孫が」にしてみる
  • What:「鬼を」を「宇宙人を」にしてみる
  • Why:「都を守るために」を「自分の不祥事を隠すために」にしてみる
  • How:「退治した」を「仲間にした」にしてみる

 など、考えればキリがないでしょう。中には荒唐無稽な設定や、どこかで見たことのある設定もあります。しかし、行き詰まった際に状況を打開するヒントにはなるのではないでしょうか。

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