情報のまとめ方

 世界観を作る上で、情報を整理しておくと様々な利点があります。
 まず、情報を整理しておくと必要なときに参照しやすくなります。情報は、無造作に集めただけでは活用することは困難です。あらかじめ、きちんと整理しておくことで、スムーズに集めた情報を運用できるようになります。
 また、情報を整理するという行為は情報に対する理解度の向上につながります。集めた情報が、最初のうちでは調べたいことに対する断片的な知識でも、それをまとめようと試行錯誤することにより、系統的な知識へと質的な変化を起こすことが可能です。
 ここでは、情報のまとめ方をいくつか紹介していきたいと思います。

箇条書き

 頭の中で考えていることは、何らかの形で紙やパソコンに書き出してみることをオススメします。頭の中だけで考えるのには限界がありますし、何かに書くと、考えている内容を一歩引いた視線で見られるようになります。
 箇条書きは、特別な技術が求められるわけではない手法なので、頭の中にある情報をひとまず外に出すのに最適な方法と言えるでしょう。
 私個人としては、パソコンのメモ帳を使って箇条書きするのが便利だと思います。メモ帳ならば、何かの項目の間に追加で書き足したい場合、改行するのが楽ですし、コピーするのも容易です。以下の図は、実際に私がプロット作成に使用した箇条書きの一部です。
箇条書き

 登場人物の性別や身長、体重などのように登場人物に対して決めた方がいい情報をまとめるのに役に立つのが表です。
 表を作るのにオススメのソフトはExcelなどのような表計算ソフトです。
 以下に示した図は、実際に私が小説の登場人物の設定を作る際に使用したExcelの表の一部です。
表

系統図

 調べ物をした際に、何かのテーマを分類するのに効果的なのが系統図です。
 例えば、貴方が「航空機」というものを調べたとします。航空機はその形状によって様々なものに分類されますが、それを文章や箇条書きで見てもどうしてもわかりにくい。そんなとき系統図を描くことによって、航空機がどのように分類されるのが視覚的に明らかになります。
系統図

ベン図

 調べたいものについての集合関係を視覚的に明らかにするものがベン図です。
 例えば、ニュースでよく聞く「イスラム原理主義者」と「イスラム武装勢力」、そして「アルカイダ」の違い、わかりますか? あまり興味のない人は、これらを一緒くたにしている場合がほとんどではないでしょうか。
 詳しい解説は話が逸れるので割愛しますが、「イスラム原理主義者」と「イスラム武装勢力」は必ずしもイコールではありません。「アルカイダ」に至っては「イスラム武装勢力」かつ「イスラム原理主義者」である人々の中の組織の一つということになります。
 ……と口で説明してもイメージが湧きにくいグループ分けが、下図のようなベン図を使うことで直感的にわかるようになります。
ベン図

相関図

 相関図は、登場人物の間の関係性を視覚的に表すのに役に立ちます。
 相関図を使った登場人物の関係を示す場合、下図のような例が挙げられます。
 物語進み登場人物が増えると、登場人物の間で様々な思惑が行き交うようになり、人間関係が複雑化します。
 相関図を描くことにより、作者自身が俯瞰で登場人物たちを捉えられるようになります。
相関図

地図

 設定を作る際に、物語に登場する土地や建物が、どのように配置されるかを視覚的に明らかにしておくと、実際に文章化するときに矛盾が生じるのを防ぐことができます。
 また、戦争物やバトル物を書く場合、地理的要因が登場人物の取りうる戦術・戦略につながることもあります。

タイムテーブル

 歴史年表やカレンダーがこれに相当します。時間軸での設定を明確にすることによって、作中で矛盾が生じることを防ぐことができます。

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