人物パース(集団編)

人物を箱として考える

 複数人が描かれている絵での人物パースを考える場合、いきなり人体で考えると難しくなります。そこで、まずは人体を簡略化して、縦方向に積み上げた立方体の箱について考えてみましょう。
 箱を積み上げたものの高さが同じ場合、箱の高さとアイレベルが一致することになります。例えば、下の図では1の立方体にアイレベルを合わせています。そのため、箱を積み上げたものとアイレベルが、全て1の立方体で交わることになります。

 このことを応用すれば、同じ身長の人物を並べた場合についても考えやすくなります。「7つの立方体を積んだもの」が「7等身の人体」のアタリであると考えると、下の図のようにアイレベルが全ての人体の特定の部位に交わることがわかります。下の図の場合は目の辺りでアイレベルが交わっています。

 これはアイレベルの位置が変わっても同じです。
 例えばアイレベルの位置を4の立方体に設定したとします。

 この場合でも、全ての人体の特定の部位(下の図では腰の辺り)と一致します。

アイレベルが人物を通らない場合

 では、アイレベルが人体より上にある場合はどうなるでしょうか?
 この場合も箱を積んだもので考えると分かりやすいです。
 アイレベルレベルが箱を積んだものより高い場合でも、消失点から箱を積んだものを直線を引けば人体のアタリを取ることができます。

 上の図の箱を積んだものをアタリに人体を描くと以下のようになります。

 イメージとしては、頭の上に同じ高さの箱があるような感じになります。

一直線上に人物がいない場合

 一直線上に人物がいない場合は、アイレベルの上に新しい消失点を設定して、そこから線を伸ばしてアタリを描きます。

 アタリをもとに人物を描くと以下のようになります。

身長が違う人物の場合

 次に身長が違う人物を描く場合です。
 この場合は、縦に積む箱の高さを変化させます。例えば、箱7つ分の人物を基準にするとしたら、箱の数を増減させるという手もあるでしょう。

 上の図での箱を積んだものをアタリに人物を描くと以下のようになります。

高さ方向のパースがついた場合

 高さ方向のパースがついた場合も要領は一緒です。
 ただし、高さ方向にパースがついている場合は、身体の中心の軸が傾くことになるのでそこには注意が必要です。例えば、フカンで人物を眺める絵を描く場合は、画面下の方にも消失点があるので、その消失点をもとに人体の中心軸を傾ける必要があります(下の図での赤い線)。

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