グリッドを使って描く

 グリッドとは平面に描かれた方眼状のマス目のことをいいます。
 グリッドを使用すると、直感的に立体物を描くことが可能となります。グリッドを使用した作画は、パースをメインとした作画とは違った手順で行います。
 グリッドを使って作画するためには、まず想定する空間内にグリッドを描く必要があります。
 例えば、下図の左のような空間があったとします。

 左図のままでは空間にモノを描き込むのは難しいです。
 そこで空間内に右図のようなグリッドを描きます。これにより様々なものを描き込みやすくなります。

グリッドの作り方

 空間にグリッドを描き込む方法は以下の通りです。
①グリッドを描きたい平面に対角線を描きます。

②グリッドを描きたい平面の辺を伸ばして、任意の交差する補助線を引き、その補助線との対角線を描きます。

③平面の対角線と補助線の対角線を結びます。

④4分割された平面を、それぞれ更に4分割するために補助線を描きます。

⑤補助線の交点を結んで平面を16分割します。

⑥これと同じ作業を他の面に対しても行います。

基本的な立体を配置する

 グリッドを描くことによって、立方体や球などの基本的な立体を配置したりやすくなります。
 例えば、以下のように立方体を縦に2つ重ねたものがあったとします。これをアタリにして、冷蔵庫やラックケースなど様々なものを描くことができます。

消失点が合っていない空間

 もしもパースで作画する場合、辺を伸ばしていた先の消失点は一致している必要があります。
 しかし、現実世界で消失点は必ずしも一致するとは限りません。というのも、人間の目やカメラのレンズは若干とはいえ完璧な球やレンズ形ではなく歪んでいます。そのため、完璧なパースとして写ることは珍しいのです。
 例えば以下の空間を見てください。これは消失点が一致しないためパースによる作画としては不完全です。

 しかし、このような空間であっても、グリッドを描くことは可能です。グリッドさえ描ければ、扉や窓などの物体を配置することは可能となります。

フリーの3DCGソフトでアタリをとる

 3DCGソフトで立体物を作ると、煩雑なアタリを取る作業を省略できます。
 有料の3DCGソフトは価格が何十万もする場合もあります。しかし、Blenderというソフトは無料配布されているので、パソコンのスペックはある程度必要ですが手軽に始めることが可能です。
 3DCGでのモデリングは、精密なものを作ろうとするとかなりの技量が必要となります。
 しかし、単純な立方体や球を配置するだけなら基本的な操作だけで可能となります。そのため、3DCGで立方体などのアタリだけ用意して、細かい部分は手書きで書き込むというのも一つの手だと言えるでしょう。

1畳を寸法の基準にする

 絵の舞台が日本である場合、グリッドは90cm×90cmを想定して描くと利便性が高いといえます。
 というのも、90cm×90cmを2つ重ねて90cm×180cmにすると1畳というサイズになります。日本人に合わせた建築物は、扉もふすまも基本的に1畳というサイズを基準につくられています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする