構図の基本

 キャラクターや背景が上手く描けても、構図が混沌としてはイラストとしてまとまりが生まれません。あるいは、平面的にキャラクターを配置しただけではのっぺりとしてインパクトのないイラストになってしまいます。
 キャラクターを引き立てるためには構図の基本を学ぶ必要があります。
 このページでは、イラストをより魅力的にするために構図作りの基本的な事柄をまとめていきます。

イラストの距離

 同一平面上に人物を複数の人物を配置すると良くも悪くもの動きのない印象を与えます。
 また、人物を奥の方に配置してしまうと画面に空白部分が生まれるため、背景を描かないと寂しいイラストになってしまいます。

 これを修正するために必要なのは、イラストを見る人間とキャラクターとの距離感です。
 キャラクターを手前に描くことにより、イラストを見る人間にキャラクターの存在感を示すことができるようになります。

遠近感の基礎

 違和感なく遠近感を出すためには、パースについて学ぶ必要があります。
 パースについては解説すると長くなるため別のページで解説しているので、そちらを参照していただけると幸いです。

  • パースの基礎
  • 人物パース(単体編)
  • 人物パース(集団編)

縦向きか横向きか決める

 イラストは基本的に縦長か横長の長方形です。
 縦向きのイラストは人物を入れるとそれで画面のほとんどを埋めることができます。そのため、人物を引き立たせるのに向いています。
 一方で横向きのイラストは人物をいれると余白ができやすいので背景を入れるのに適しています。

 基本的な印象として、縦長は不安定な印象を与えやすいため躍動感のあるイラストに向きます。逆に横長の場合はどっしりとした印象を与えやすいため安定感のあるイラストに向いています。

三分割構図

 三分割構図とは、古くから絵画などで用いられる画面分割法です。これを使うと比率としてバランスの取れたイラストを描けます。
 その方法は以下の通りです。

①画面を縦横それぞれ三分割する線を引く

②分割線に従ってアタリを取る

③アタリを元にイラストを仕上げていく

画面に方向性を持たせる

 例えば消失点を設定すると、イラストを見る人の目線は消失点の方向に吸い寄せられるという特性があります。これによりイラストの方向性が定まります。
 以下の図は水平線の彼方まで道が伸びています。この図では、消失点の設定された道により、画面手前から道の奥へと方向性が設定されているといえます。

視線誘導

 視線誘導とは文字通りイラストを見る人の目線を誘導するテクニックです。
 例えば、以下の図にはA~Eの山が描かれています。
 仮にCの山に見る人の視線を誘導したい場合はどうすればいいでしょうか?

 答えは以下の通りです。
 Cの山の下に消失点を設定し、消失点に向かって伸びる道を描くと見る人の視線をCへと誘導できます。

 この方法を使えば他の山への視線誘導も可能です。
 下の図ではBの山に視線誘導しています。

アオリ

 アオリとはキャラクターや背景を下から見たイラストのことをいいます。
 アオリの構図を使った場合、イラストを見る人は画面の中のキャラを下から見上げるような印象を感じます。そのため、イラストから迫力や威圧感を抱くことになります。

フカン

 フカンとはキャラクターや背景を上から見たイラストのことをいいます。
フカンの構図を使った場合、イラストを見る人は画面の中のキャラを上から見下ろすような印象を与えます。そのため、イラストのキャラクターが小さな印象を感じます。小さいということは「可愛い」や「矮小」、あるいは「不安定さ」というイメージにつながります。

画面を傾ける

 イラストを傾けると安定感が減ります。これは逆を言うと不安定さや動きがあるような印象につながります。このことからインパクトをあるイラストにする手っ取り早い方法と言えます。

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