同じ人物を同じ色で描いたとしても、照明を当てる方向によって見える印象は変わってきます。
この記事では以下の方向から照明が与えてくる効果について解説します。
- 向かって左上からの照明
- 向かって右上からの照明
- 真上からの照明
- 真下からの照明
- 正面からの照明
- 背面からの照明
向かって左上からの照明
向かって左上からの照明はもっともポピュラーな照明です。
そのため、顔立ちの個性を奇を衒うことなく見せたい場合に使う照明といえます。ただし、悪く言えば平凡な照明ともいえます。
向かって右上からの照明
向かって右上からの照明は、視覚的に強く印象付けることができる照明といます。
そのため、決め顔や意味深な表情、野心や企みなどを表すことができます。
ただし、いくら印象的な照明であっても乱用してはここ一番での効果が薄くなります。本当に使うべきところで使うように心がけましょう。
真上からの照明
真上からの照明は、目元や頬骨の下に影をつくります。そのため、憔悴しているような印象を与えることになります。したがって、悲しみやショック、不気味な表情を表現するのに向いているといえます。
真下からの照明
自然界では真下からの照明というのはそうそうありません。そのため、人工的でよそよそしい印象を与えます。例えば怪談話のときに顔の下から懐中電灯を当てるように、ホラーやサスペンス、憎しみや怒りなどの負の感情といった恐怖を演出することに向いています。
正面からの照明
正面から照明を当てると、顔にできる影が極端に少なくなります。そのため、神秘的なシーンやファンタジーや夢の中などの非現実的な印象を与えることができます。
背面からの照明
真後ろから光を上げると、人物全体に暗い影ができます。そのため、怒り、悲しみ、嫉妬などの暗い感情や、あるいは正体不明な人物をであることを表現するのに向いているといえます。