ギフテッドな僕ら/第3話

~こんな性格大嫌い~


 先ほどのコンビニから徒歩十分のところに虎目さんお勧めの店はあった。若者向けのお洒落な店が建ち並ぶストリートの中でも、一際の賑わいを見せる店だった。
 あまりの盛況ぶりに、僕と虎目さんは店内の席を取ることができなかった。店の外にはパラソルつきのテーブルが用意されており、僕らはそちらの席につく。
 まるで西洋のオープンカフェみたいで、これはこれで雰囲気がある。
 春の終わりの麗らかな日差しが僕らを照らす。温もりが心地よい。
 ストリートを通り抜ける風が頬を撫でる感触は、屋外ならではの開放感だ。
 サイフォンを使って淹れられた、本格派のブラックコーヒーは香りも味も香ばしい。
 コーヒー党の僕としては至福のひと時だ。
 ……目の前に虎目さんさえいなければ。
「くそ、せっかくのケーキだっていうのに、腹が立ってマトモに味わえやしない」
 虎目さんは、ぶつくさと文句を垂れ流す。
 彼女のフォークが、皿の上のミルフィーユを蹂躙していく。瀟洒な洋菓子が、ザクザクと切り刻まれる様は見るにたえない。虎目さんは、パティシエの技と心に全力で謝罪すべきだ。
 ちなみに虎目さんの注文は、ミルフィーユだけではない。
 レアチーズケーキにモンブラン、クリームたっぷりのシュークリーム。トドメと言わんばかりにお飲み物はロイヤルミルクティー。
 言わずもがな、代金を支払うのは僕だ。虎目さんの注文だけで、僕の財布は劇的な軽量化が見込まれる。高校生には痛恨の出費。
 そのため、僕はコーヒーしか注文していない。本当は水だけもらってもいいのだが、それは店に悪い気がしての配慮。僕はもう少し図々しく生きるべきかもしれない。
「あの、虎目さん。一応僕の奢りなんで、せめて楽しく食事しません?」
 僕は可能な限り言葉を選び、虎目さんに提案。
 しかし、虎目さんは、
「あ?」
 僕を一喝。というか恫喝。
 虎目さんの邪視に負けて僕はすごすごと引き下がる。凄みを効かせた彼女の瞳はまさにタイガー・アイ。名は体を表すとはよく言ったものである。
 虎目さんは、もそもそと砂でも噛むようにケーキを頬張る。怒りで味覚センサーが麻痺しているような食べ方だ。
「んで、どうしてお前は、オレと遊ぶのをドタキャンしようとしたんだ? そんなにオレと遊ぶのが嫌だったのか?」
 虎目さんはミルフィーユを胃に収めると、僕に問う。
 僕は『そんなことはない』と否定しようとして、その言葉を飲み込んだ。
 実際のところ、虎目さんと絡むのに恐怖を感じなかったと言えば嘘になる。学校での虎目さんを知るものならば、彼女に近づきたいとは思わない。
 酷い言い方かもしれないが、虎目さんと関わることにメリットを見いだせない。彼女と一緒にいることでこうむるデメリットが頭にチラつくのは当然の理。
 さりとて、そんな本音を僕は口にしない。勇気と無謀は別物であり、バカ正直は真性のバカである証明だ。いくら僕がコミュ障であっても、ダイナマイトを焚き火にくべる真似はしない。
 なので僕は、さも自分に非があるように振舞うことにした。
「だって、僕と一緒に遊んでも楽しくないかと思って……。だから、その、急に不安になって、あのようなメールを……」
 僕は、あくまで下手に出る。
 悪いのは全て僕です、みたいな言い方をしておけば、逆に相手は僕を責めにくかろう。
 だけど、僕は一つ計算違いを犯していた。
 目の前にいる相手は虎目茨なのだ。
「だって? だから? お前さあ、ふざけてんの? それで許されるとでも? 謝るくらいなら最初からそんなことするな!」
 彼女は、強きに歯向かい弱きをくじく重戦車。僕の服従的な態度は無意味だった。
 虎目さんは次にモンブランを手にかける。繊細な彫刻のようなスイーツが、破壊神により見るも無残に踏み潰される。スイーツがあっという間に損壊する。
 虎目さんは、心底不愉快そうにスイーツだったものを口に運び、嚥下する。
 僕は背を丸め、皿の上の惨状を眺めるしかない。お釈迦様がいるなら、早く僕に蜘蛛の糸を垂らすべきだ。
「ごめんなさい」
 火に油かもしれないが、とりあえず僕は謝っておく。
「本当に腹が立つ。オレが今日をどれだけ楽しみに待ってたと思ってんだ。せっかく学校でのオレを知らないやつと一から人間関係をつくるチャンスだったんだぞ? それがなんだよ、相手は同じクラスの人間でしたって? バカにしやがって!」
 ヒステリックに声を上げて、虎目さんはテーブルを叩いた。
 僕は萎縮するが、同時に見てしまった。
 虎目さんの目尻にうっすら溜まる涙を。
「オレだって、怖かったよ! だって、こんなに粗暴な人間なんだぞ? もしも相手に本性がバレたらどうしようってビクビクしながら今日まで過ごしたんだぞ? わかるか? お前にオレの今の惨めな気持ちがわかるかよ?」
 皿の上に、ポタリポタリと虎目さんの涙がこぼれ落ちる。
 僕はかけるべき言葉を見つけられない。
 僕という人間は、度し難く薄っぺらい。よって、僕から吐き出される慰めも薄っぺらくなるのは当然の帰結。
 僕は一人の女の子を泣かせてしまった。
 解決策は、ない。
 僕がコミュ障でさえなければ、虎目さんに悲しい思いをさせずに済んだのに。
 もっと僕にコミュニケーション能力があれば、今日は虎目さんにとって最高の一日になるはずだったのに。
 自己嫌悪がブクブクと膿のように湧き出してくる。
「どうやったら、オレはコミュ障を治せるんだろう……」
 虎目さんはポツリと言った。人の行き交う街の雑踏に埋没してもおかしくない程、小さく弱々しい声だった。
 なのに、僕は彼女の声を聞き逃さなかった。
 虎目さんのつぶやきは、彼女の悲鳴だったのだと思う。
 ――コミュ障。
 改めて、僕はその忌々しい単語を脳内で反芻する。
 僕に友達ができない諸悪の根源。
「虎目さんは、……自分のことをコミュ障だと思っているの?」
 虎目さんの普段の言動がコミュ障なのは傍からしても一目瞭然。けれど僕は、あえて確認のために聞いた。
「他人に対して、言いたいことを考えなしに言ってしまう。だから他人がオレを避ける。これって立派なコミュ障だろう?」
 虎目さん、自分が抱える問題を自覚していたのか。
 僕は肯定も否定もできない。虎目さんに意見するのは、やはり怖い。
 彼女の言い分は事実であり否定できない。しかし、肯定してまた彼女を傷つけるリスクを背負う勇気はない。
「僕とは反対のタイプのコミュ障だね。僕は、言いたいことが言えないから、友達ができない。僕は自分から人を避けてしまう」
 僕は場を取り繕う意味も込めて、自身の現状を説明した。
 間を持たせるために、僕はコーヒーを飲み干す。コーヒーはすっかり冷めてしまっていた。最初の数口は熱すぎて、最後の数口は冷めすぎている。
 まるで人間関係みたいだな、と僕は思った。
「……オレもさ、努力しなかったわけじゃないんだ。どうやったら人とマトモなコミュニケーションを取れるか書かれた本を何冊も読んでみた。だけど、そんなもの所詮は言葉であって実践するのは無理だった。言いたいことは言いたい。オレはその衝動を抑えきれない。人の気持ちを察せない。本当にダメな人間なんだ」
「僕も、そういう本はたくさん読んだよ。そして意味がなかった。僕はどうしても人の輪の中に入っていけない。まず相手を観察して、観察して、更に観察して、それで終わりになってしまう」
 同じコミュ障といっても、二人の症状には明確な差がある。
 だけど、僕と虎目さんには一つ共通点がある。
 それは二人とも、他者とのつながりを諦めきれないということ。
 人間は社会的動物であるという。他の誰かと絆を結びたいと思うのは自然な欲求。
 欲求はあるのに、欲求を満たす手段を僕らは知らない。
 一昔前なら不器用は美徳とかいう言葉で誤魔化しが効いたかもしれない。
 だけど、今はもうコミュニケーションの時代だ。コミュニケーションが取れない人間は、社会に取り残されていく。
 それは人間としての死を意味する。
「オレは、こんな性格大嫌いだ。もっと、ちゃんとした人間に育ちたかった。オレをちゃんとした人間に育てなかった親も教師も、オレに関わった全ての人間が憎い。でも、そうやって人に当り散らすしか能がない自分が一番憎い」
 憤怒とも寂寥ともつかない感情が、虎目さんの瞳に渦巻いていた。
「その気持ち、僕にもわかるよ」
 僕は言った。僕にしては珍しく、相手の目を見ながら。いや、珍しいというよりは奇跡だな。
「嘘つけ。お前にオレの何がわかるっていうんだよ?」
 虎目さんは厳しい顔つきで僕を糾弾。
 だけど僕は臆さない。その理由は、僕の言葉が真実だったからだ。
 確かに、人は他者の気持ちをわかるなんて根本的にできやしない。
 でも、今だけは、僕は虎目さんの気持ちに痛いほど共感できた。
 なぜなら――。
「僕も、自分の性格が大嫌いだ。こんな性格、治してしまいたい。そのためだったら悪魔に魂を売り渡したって構わない」
 僕は言い切った。虎目さんは、やや気圧された様子だった。
「そう……なのか。どうやったら治るんだろうな、性格って」
 虎目さんは、目を伏せながら言った。
 自分の性格が大嫌いな二人。しかし改善策など見つけられず、途方に暮れるのみ。
 沈黙。
 コミュニケーションにおいて、沈黙ほど怖いものはない。
 僕はきょろきょろと目を動かし、必死になって話題を探す。
 すっかり沈んでしまった場を盛り上げなければならない。
 強迫観念にも似た思いが僕を突き動かす。
 そんな中で僕は、店の入口に一人の少女がいるのを発見する。
 その服装には見覚えがあった。
 絵の具で汚れたカーゴパンツに、空色のパーカー。
 先ほどのコンビニで横入りした挙句、アメリカンドッグをかっさらった少女だ。
 ありていに言って可愛らしい顔立ちの少女だった。
 もっとも、横入りの一件のせいで好感は持てない。
 だってそうだろう?
 もしも彼女が、横入りさえしなければ、僕はアメリカンドッグの調理で待たされることはなかった。
 あのとき、速やかにレジでの会計が終わっていれば僕はコンビニに留まる理由などない。
 ちんたらとコンビニに残ったから、僕は虎目さんとエンカウントした。
 文句の一つでもいってやろうか?
 いやいや、それは大人気ないというものか。
 横入りはマナー違反。さりとて、彼女のせいで虎目さんに遭遇して酷い目にあっているのは僕の自業自得。
 結局泣き寝入りするしかないというのが論理の終着点。
 せめて彼女に、最大限の不幸が訪れることを僕は祈っておいた。
 まあ、祈ることに意味なんてないのだけれど。実際に彼女が不幸に見舞われたら、それはそれで気分が悪いし。
 とか思っていたら、店の前でつったっている横入り少女に、いかにもガラの悪そうな男二人が絡んでいく。
 男たちは、一人が金髪の長髪、もうひとりが赤の短髪という髪型だ。
 距離にして五メートルほどあるので、ここからでは声は聞こえない。
 ただ、横入り少女と男たちは既知の仲というわけではなさそうだ。
 男たちはニヤニヤしながら声をかけるが、横入り少女は首を横に振っている。
 どうやら、横入り少女はナンパされているらしい。
 横入り少女はあからさまに嫌がっていた。
 どうしよう。僕は一拍悩むが、すぐに結論を出す。
 無視しよう。下手に関わって、トラブルに巻き込まれてはたまったものではない。
「どうした?」
 僕の様子がおかしいのを察したのか、虎目さんは聞いてくる。
「いや、なんでもないよ。ちょっと考え事をしてただけ」
 僕は横入り少女とナンパ男たちから目を背けて、虎目さんに応える。
「怪しいな、何を隠しているんだ?」
 虎目さんは、僕の見ていた方向、つまり彼女自身の背後を振り返る。
 するとそこにはナンパ男達に絡まれる横入り少女の姿があるわけで……。
「何あいつら? こんな街中でイチャついてるの? これだからリア充は!」
 妙な勘違いをする虎目さん。もっとちゃんと観察するべきだ。
「僕にはあの女の子が迷惑がっているように思えるけど?」
「……確かにそうだな。助けに行かないのか? 絡まれてる側の女の子、中々に可愛いじゃん。助けたら、それが縁でお付き合いが始まるかもしれないぜ」
 内容はふざけているが、虎目さんの表情は割と真剣だった。
「却下。厄介事に巻き込まれるのは御免だね。僕は、『電車男』は単なる都市伝説の類と思っている」
「冷たいやつだな、お前。だったら、オレが助けてくるわ。嫌がる女の子を拐かそうとするなんて男の風上にもおけない。……後、ちょうどムシャクシャしてたしな」
 虎目さんは立ち上がる。最後の『ムシャクシャしてた』の方が、彼女の本音な気がするのは僕だけだろうか。
「ちょ、やめときなよ。変なトラブルに巻き込まれるだけだよ」
 僕は大慌てで虎目さんを停止させようと試みる。
「ウェルカム・トラブル! 嵐の日がなくて何が人生かよ!」
 邪悪な笑みを浮かべる虎目さん。僕の言葉など簡単に棄却して、彼女はナンパ男たちの元に歩み寄る。
 観察と中立がモットーの僕であっても虎目さんを放っておくのは気が引ける。流石に女の子を単身、ガラの悪い連中にぶつけさせるのは好ましくない。
 というか、虎目さんが巻き起こしたトラブルのとばっちりが、僕にまで飛び火するのは困る。
 僕も席を立ち、虎目さんの背を追う。
 恐怖と緊張から心拍数が高鳴る。
 思えば今までの人生で、自分からトラブルの渦中に向かうなんてなかった。
 僕はいつも見ているだけで、自分からはなにもしようとしなかった。
 そのせいで、今の大嫌いな自分がいる。
 だったら、僕の今の行動は案外正しいのかもしれない。
「そこまでだ!」
 虎目さんはナンパ男たちの前に屹立する。
「なんだテメエ?」
 金髪男が、虎目さんに凄みを効かせて睨みつける。もう一方の赤髪男も概ね似たような表情。
 二匹の剣呑な野獣の眼差しに、僕は竦み上がる。あまつさえ、縋るように僕は虎目さんの背に隠れ、男たちの視線を回避する。
 情けないがしかたない。僕は、今まで喧嘩なんてしたことはない。争いは傍から観察するものであり、参加するものではなかったのだ。
 観察と分析。それだけが僕にできること。
 そのはずだったのに、僕は今、戦場になりかねない場所に立っている。
「お前たちこそ、何なんだよ? 男二人かかりで、女の子を引っ掛けて楽しいかよ! そりゃ楽しいだろうな! オレだって、同い年の女の子と遊びたい!」
 ……あれ、ナンパを止めに来たんじゃないの?
 虎目さんの高圧的な口調と、その内容が一致していないためか、男たちは大いに戸惑う。
 二人してしばし呆然。
「えっと、じゃあ君も、俺らと遊びに行く?」
 金髪男が目を瞬かせながら聞いた。その顔には明確な混乱が浮かんでいた。
 虎目さんが、彼らと遊びに行きたいなら僕に文句を言える筋合いはない。むしろ、虎目さんから開放されるなら、願ったり叶ったりだ。
 ところが、虎目さんは宣言する。
「だが、断る! お前らはブ男で、はっきりいってオレの好みではない! 家に帰ってマスかいてろ、ボケが!」
 もはや、言っていることが滅茶苦茶だ。
 まさにコミュ障。そのレベルたるや僕では足元にも及ばない。
 僕は所詮、相手に配慮しすぎて相手になにも言えなくなる程度のコミュ障だ。
 だが、虎目さんはどうだろう。もはや、相手に対する気配りなんて一ミリグラムも配合されていない。
 ただ、自分の思ったことを、心のままに喋るのみ。
 きっと虎目さんは、生まれて初めて口にした言葉が『天上天下唯我独尊』だったに違いない。
「えーっと、それは笑うところ?」
 口元をヒクつかせる金髪男。
 今ならまだ引き返せる。友好的な言葉で彼らと握手をしてくれ、虎目さん。
「うるさい、黙れ。口からクソを垂れるな、カスどもが!」
 虎目さんは吐き捨てる。
 ここまでくると、虎目さんをコミュ障と評するのは、他のコミュ障の人に失礼だ。
 きっと虎目さんはコミュ障とはまた異質の病気なのだ。……流石になんの病気なのかまでは僕は寡聞にして知らないが。
「ふ、ふ、ふざけるなよ、クソアマが! 結局テメエはなにが言いたいんだ!」
 沸騰する金髪男。
 わかります、その気持ち。
 今回ばかりはナンパ男達に抗議の声を上げる権利があると思うし、キレてしまってもしかたがない。
「じゃあ勝負っすか?」
 虎目さんはナンパ男たちを挑発する。厳かなまでにドスの聞いた声は迫力がある。でもそれ、女子高生が出していい声じゃないですからね?
「勝負って……」
 いきなりの申し出に、男たちはたじろぐ。
 それが勝敗を決した。
「先手必勝!」
 虎目さんはいきなり地を蹴ると、まずは金髪男の顔面に右拳をめり込ませる。
「ぐあっ……」
 金髪男はさして個性を感じさせない呻き声をあげて、大地に沈む。
 攻撃の勢いが消えないうちに、ついで虎目さんは赤髪男の腹部に回し蹴り。
「ぐへっ……」
 赤髪男も一撃にしてノックアウト。
 果たして男たちが弱すぎたのか、それとも虎目さんが強すぎたのか。……後者な気がする。
「いやー、すっきりした。エクササイズは気持ちがいいな」
 虎目さんは、肉食動物の笑みを浮かべながら言い切った。
 今しがたの殺劇の宴がエクササイズ……だと?
 最近の女子高生の性能は化物か?
 僕が唖然としていると、
「ちょっといいかね、君たち?」
 僕らに声を掛けてくるものありけり。
 何者かと僕は声のした方に首を向けた。
 そこにいたのはかっちりとした制服に身を包んだ二名の警察官。
「ちょっと、近くの交番までご足労願おうかな」
 警察官の一人が言った。
 もしかしなくても、これは暴行の現行犯。
 タイミングが最悪にすぎる。
 いや、でも変な男たちに絡まれていた女の子を助けていただけと言えば、言い訳が通るか?
 そう考えた僕は、ナンパされていた女の子に視線を送ろうとする。
 しかし、視線は空回る。
 件の女の子はどこにもいない。
 どうやら、どさくさにまぎれて逃走したようだ。
 ……あれ、もしかして、これ大ピンチ?

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