ドローンは一般向けに市販されている製品であれば、法律の範囲内で飛行させるために免許も必要ありません。しかし産業用ドローンとなれば、コントローラと本体は周辺に影響を与えかねない高周波数で通信します。そのため少なくとも特殊無線技士という資格が必要で、ドローンの業務用免許と捉えることもできます。そしてその高周波数も目的によっては細かく異なる場合があり、それぞれに適した級での特殊無線技士でなければなりません。その通信に関する免許さえ取得していれば、産業用ドローンでも許可されている範囲内で自由に飛行させられます。ただそれ以外にも民間でのライセンスが発行されていて、事業で使用する場合の条件となることがあります。ドローンは飛行できる範囲が非常に広いため、悪用しようと思えばいくらでもできてしまいます。なので法律がしっかり定められていますが、それだけでは正しい操縦者かどうかの判別が難しいです。そんな時に役立つのが民間資格で、様々な法人や協会が提供しています。それぞれ取得をするためには、実技研修を受けたり試験に通過する必要がありますが、法律の順守だけでなく操縦の技術に関しても課題を設けているところが多いです。そのためその民間資格を保有していると、操縦者としてのステータスとなり、活躍できる場所が広がります。逆に企業によっては操縦者に特定の民間資格を条件として求めることもあるので、必須の免許にもなり得ます。